最近の完全ワイヤレスイヤホンには、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能が搭載されているものが増えた。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)は機能をオンにすると、周囲の雑音をかき消してよりイヤホンの音を楽しむことができる優れもの。
それをたった7,000円台で手に入れることができるのがEarFun Air Pro。ただ音質は微妙だった。悲しい。
この記事ではEarFun Air Proのレビューをしていく。
7,000円の全部入りイヤホン。でも音質は微妙。
EarFun Air Proに搭載されている機能は、
- アクティブノイズキャンセリング機能
- 外音取り込み機能
- バッテリー持ちが良い
- 通話マイクの品質が良い
- 急速充電機能
- ポケットに入るサイズ感
と7,000円台で購入できるイヤホンの中でも搭載されている機能が群を抜いて多い。
付加価値を考えるとコスパ抜群なんだけど、悲しいことにEarFun Air Proは同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンと比較すると音質が微妙だった。
EarFun Air Proのスペック
充電ケース寸法 | 67mm × 55mm × 31mm |
イヤホン重量 | 6g |
充電ケース重量 | 53g |
ドライバー | 10mm |
再生時間 | 約9時間(イヤホン単独時) 約32時間(ケース併用時) |
充電ポート | USB Type-C |
対応コーデック | SBC、AAC |
防水・防塵規格 | IPX5 |
アンチノイズキャンセリング機能 | ○ 最大38dBのANC |
外音取り込み機能 | ○ |
ワイヤレス充電 | ✕ |
急速充電 | ○ |
EarFun Air Proの外観はメタリックで格好いい。
内側には装着検知機能のセンサーが内蔵されている。
EarFun Air Proの外側に見える穴は通話用マイク。この大きなマイクだからこそクリアで品質の良い通話ができる。
イヤーノズルは飛び出ているので、別売りのイヤーピースを装着すると充電ケースに収納できなくなる場合がある。
充電ケースは卵型。まんまるで可愛い。
まんまるケースから飛び出すギラついたデザイン。素敵。
操作コマンド
音楽再生コマンド
- 右2回押し:再生 / 一時停止
- 右3回押し:次の曲
- 左3回押し:モード切替(ANC / 外音取り込み)
通話コマンド
- 2回押し(右/左):受話/終話
- 3回押し(右/左):着信拒否
その他コマンド
- 左2回押し:音声アシスタント起動
ノイズキャンセリング機能搭載
EarFun Airにはノイズキャンセリング機能が搭載されている。7,000円台なのに。(倒置法)
最大38dBのノイズ低減効果があるので、エアコンや洗濯機の動作音や、車のエンジン音など低音には特に効果を発揮する。
私の使用用途は室内利用がメインなので、エアコン・空気清浄機・洗濯機の音が低減できればOK。低音はしっかりと低減してくれるけど、高音は若干聞こえるのでチャイムの音は聞こえて生活に支障が出ないという所がポイント高め。
外音取り込みモードも搭載している
EarFun Air Proにはノイズキャンセリング機能の他にも、外音取り込みモードが付いている。
音楽を聴きながら、外部環境音に気を配ることができるので、ちょっとした雑踏で音楽を聴きながら歩いたりするときは便利。
仕事中の休み時間や、話しかけられる状況でも外音取り込みモードなら相手の声や環境音を聞き逃すことはほぼ無くなる。
バッテリー保ちは最大32時間
EarFun Air Proのバッテリー保ちは最大32時間とかなり優秀。
イヤホン単独で9時間、充電ケースを併用すれば32時間再生が可能。
ノイズキャンセリング機能をONにするとイヤホン単独で7時間、充電ケース併用で25時間の音楽再生が出来るので、どちらにせよ1日は余裕のバッテリー保ち。
急速充電対応
EarFun Air Proは急速充電に対応していて、イヤホンを10分間だけ充電すれば、最大90分間の再生が可能になる。
イヤホン単独使用をしていてバッテリーが切れてしまっても数分の充電で再使用が可能。しゅごい。
ワイヤレス充電は非対応
EarFun Air Proはワイヤレス充電には対応していない。
どうしてもワイヤレス充電機能がほしければ、後継機のEarFun Air Pro 2にはワイヤレス充電機能を搭載しているのでそちらの購入をオススメする。
通話品質はGOOD
EarFun Air Proのマイク性能は超良好。
イヤホン1つに対して3つ、両方合わせて6つの通話用マイクを搭載しており、通話の品質はかなりクリア。
集音性も高く、EarFun Air Proは小さい声でも見事に拾って相手に伝えてくれる。
ただし集音性が高いことはデメリットにもなっていて、通話マイクが環境音も拾ってしまうので喧騒のある場所のEarFun Air Proでの通話は不向き。
音楽再生の音質は微妙
EarFun Air Prohは10mm経ダイナミックドライバーを搭載しているんだけど、ドライバーの大きさの割に音の迫力は微妙だと感じた。ただ全体的にバランスは取れているので聴き疲れはしにくい。
7,000円もするイヤホンなので、音質にはある程度期待をしていたが期待はずれだった。悲しみ。
普段遣いで気になるレベルではないが、同じ価格帯のイヤホンに比べて音質は良くないので、音楽を楽しむ用途でEarFun Air Proを買おうとするのはオススメできない。
装着検知機能はOFFにできない
EarFun Air Proには、イヤホンを耳から外すと音楽を一時停止する装着検知機能が搭載されている。
状況によっては便利な機能だけど、この機能はOFFにすることができない。
両耳でイヤホンを使っていた場面から、片耳に移行した際に装着検知機能がONになり音楽が止まってしまう。片側のイヤホンを充電ケースに入れてしまえば片耳使用ができるけど、そんな面倒くさいことをさせるくらいなら最初から装着検知機能の切り替えを出来るようにして欲しかった。
音質を気にしなければ文句なし。テレワークなら最強。
EarFun Air Proは音質以外の機能は、価格以上の価値を持っている完全ワイヤレスイヤホンだった。
イヤホンの最も大切とされる音質が微妙なので、音楽を聞く用途での購入はオススメできない。
逆にテレワーク用の通話用イヤホンとしては非常に有用だと感じた。
- 通話品質が良い
- バッテリー持ちが良い
- ノイズキャンセリング機能搭載
- 外音取り込み機能搭載
テレワーク、ウェブ会議で使うならEarFun Air Proは最高の選択肢になるだろう。
普段遣いで使用するなら音質を気にしない人なら不満は出ないので、そんな人にはEarFun Air Proはオススメできる。