日本が誇る一流メーカーのSONYから、イカれたデザインの完全ワイヤレスイヤホン『LinkBuds(リンクバッズ)』が発売された。
通常イヤホンは耳穴を塞いで音楽を楽しむけど、LinkBudsはリング型で耳穴を塞がない形状になっている。
耳穴を塞がないので外音をしっかりと聞き取れる。
耳に入れて装着するカナル型イヤホンが苦手な人は、インナーイヤー型・骨伝導イヤホンを使用するしか選択肢がなかった。しかしLinkBudsはそんな悩みを解決できる超新星として現れたオーディオ市場に現れた新ジャンルイヤホンだ。
この記事ではLinkBudsを実際に使用してみたレビューを紹介する。
耳を塞がないイヤホン
LinkBudsの最大の特徴は「耳を塞がない」というこれまでのイヤホンの常識を覆した奇抜なデザインなんだ。
ドライバー部分がリング型になっているのでLinkBudsを装着していても、外音や人の話し声をしっかりと聞き取ることができる。
耳穴を塞がないので、耳への負担が小さい。
今までイヤホンを使っていて耳がツラいと感じたことのある人や、ランニングやスポーツ用のイヤホンを探していた人にはLinkBudsはオススメ。
LinkBudsのスペック
充電ケース寸法 | 45mm × 40mm × 28mm |
イヤホン重量 | 4.1g |
充電ケース重量 | 34g 42g(イヤホン込み) |
ドライバー | 12mmダイナミックドライバー |
再生時間 | 約5.5時間(イヤホン単独時) 約17.5時間(ケース併用時) |
充電ポート | USB Type-C |
対応コーデック | IPX4 |
防水規格 | SBC、AAC |
アンチノイズキャンセリング | × |
ワイヤレス充電 | × |
急速充電 | × |
付属品 | 本体、充電ケース、フィッティングサポート(XS/S/M/L/XL)、充電用USBケーブル(Type-C、約20cm)、取扱説明書 |
LinkBuds外観
LinkBudsの最大の特徴はリング型。
独特の形状なので「コレ本当にイヤホン?」と疑いたくなる。
真後ろから見るとまん丸で可愛い。
所々にある白い点々はLinkBudsのデザイン。決して耳くそではない。
充電ケース
ボタンを押すと指輪ケースのように蓋が開く。
フィッティングサポーターは5種類
LinkBudsは開放型イヤホンなのでイヤーピースではなく、フィッティングサポーターで耳に固定する。
フィッティングサポーターはXS~XLの5種類が付属。
フィッティングサポーターを耳表面のくぼみに入れ込んでLinkBudsを支える。
安定性は高くて「これなら耳から落ちない!」と実感できるレベル。さすが天下のSONY。
LinkBudsのイコライザー設定
「低音や高音を楽しみたい」という人のためにLinkBudsにはイコライザーを自由に設定可能。
専用アプリ「Headphones Connect」のサウンドからイコライザーをいじることができる。
イコライザーの他にも"DSEE"や"タップ操作の機能変更"、"イヤホンの自動一時停止"などの細かい操作もアプリで設定できる。
特にSONYの立体音響技術「360 Reality Audio」は耳の形を測定して、音を最適化してくれる先端技術。音の迫力と臨場感は圧倒的なので、LinkBudsを使用するなら必ず設定して欲しい。
ケースは超コンパクト
LinkBudsはイヤホンも小さいけど、充電ケースも超コンパクト。
各メーカーの完全ワイヤレスイヤホンのケースは小型化が進んでいるけど、SONYのLinkBudsは今までにないほどコンパクトでヤバい。普段私が愛用していたAnker社の「Soundcore Liberty Air 2 Pro」とのケース比較画像は下記。
Soundcore Liberty Air 2 Proのレビュー記事は下記。
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私は普段からカバンを持たないようにしているので、イヤホンケースのコンパクトさはかなり重要視している。コンパクトさは正義。
LinkBudsは小さいポケットにも入るサイズ感。うっかりカバンに入れてしまうとカバンの中で行方不明になってしまうかもしれない。
外音をそのまま耳に届ける形状
LinkBudsはリング型イヤホンという独特な形状になっている。
今までの完全独立型イヤホンには無かったかなり独創的なデザインだ。
リング型担っているドライバーを耳の中に入れてイヤホンを装着するので、耳の穴を完全に塞がない。
装着前の私はそう思っていたけど、LinkBudsは良い意味で期待を裏切ってくれた。
LinkBudsで音楽を聴きながらでも余裕で会話ができる。リング型イヤホンの聞きとりやすさは衝撃的。
LinkBudsの装着感はGOOD
LinkBudsの重量はたった4gで、完全ワイヤレスイヤホンの中でも軽量でコンパクトな部類に入る。
リング型になっているドライバーを耳の中に装着するため、通常のイヤホンと比べると慣れが必要になる。
リングを耳の中に入れて、ヘッドのフィッティングサポートで支えるように固定する。
フィッティングサポートは5種類(XS/S/M/L/XL)のサイズが用意されている。耳の小さい人も大きい人も安心。
フィッティングサポートがしっかりと支えてくれるので、ランニングや筋トレなどの激しい運動でも安定感は抜群。
耳からLinkBudsが落ちることは殆どないので、安心して通勤通学での使用もできる。
LinkBudsの操作は耳元タッチ
LinkBudsは振動で操作ができるようになっている。
耳元をトントンと叩いて音楽の再生・停止や通話操作をするんだけど、未来感があって「あれ?俺超かっこよくね?」と操作のたびに悦に浸れる。
操作コマンドはダブルタップとトリプルタップのみ。
専用アプリからコマンド操作の割り当てをすることで、音量コントロールをしたり、音声アシスタントを起動するように設定することが可能。LinkBudsには未来を感じる。
通話機能はクリアで必要十分
LinkBudsには高精度ボイスピックアップテクノロジーとかいう凄そうな機能が搭載されていて通話品質はかなり高い。
実際に散歩をしながらLinkBudsで通話をしてみたけど全然問題なく会話ができた。
通話中でも車やすれ違う人の話し声も聞き取れるので、それなりに騒がしい環境下でもLinkBudsなら安心できそう。
通話自体もノイズが少なく聞きやすいので、通話用のイヤホンとしての完成度は高い。
IPX4の防水規格
LinkBudsはIPX4の生活防水規格に対応している。
IPX4
水の飛沫に対して保護
風雨、シャワーくらいまでなら耐えられる
生活防水レベルなので水の中に落としたりすると壊れる可能性が高い。
濡れた手で触ったり、突然の雨に打たれる程度なら大丈夫。
音質にこだわる人には不向き
LinkBudsは開放型のイヤホンなので"集中して音楽を楽しみたい"と思っている人や、"イヤホンはとにかく音質が高くなきゃダメ!"とこだわりを持っているには不向き。
LinkBudsの仕上がりは中高音域が強く重低音域が弱い音質。
決して音質は悪くはないけど、カナル型イヤホンに比べると音の臨場感は劣ってしまう。
外音を聞きながら音楽を楽しむ「ながら聴き」に適したイヤホンだ。
音漏れはしやすい
ドライバーの中心がリング型に空いているので音漏れがしやすい。
静かな空間で音量を50%以上にするとシャカシャカ音がして、あの人音楽を聴いてるなと分かる程度。
静かな空間で音楽を楽しむならLinkBudsは不向き。
ワイヤレス充電非対応。23,000円なのに。
LinkBudsはワイヤレス充電ができない。23,000円もするのに。(倒置法)
たぶんケースをコンパクトにし過ぎたが故に、ワイワレス充電機能を搭載できなかったんだと思う。
LinkBudsのコンパクトなケースにワイヤレス充電が搭載されたら最強だったのに…。
技術的な問題なのかもしれないけど、23,000円のイヤホンだのでワイヤレス充電は搭載されていて欲しかった。
充電ケース併用で17.5時間使用できる
LinkBudsはイヤホン単独で5.5時間、充電ケース併用で17.5時間のバッテリー持ち。
1日使用なら問題ない。
バッテリー残量はアプリで確認できるので、状況を見て片耳使用をすればOK。
LinkBudsは耳への負担が少ない最新デザインのイヤホン
ここまでLinkBudsを紹介したとおり、これまでのイヤホンの常識を覆す革新的なデザインをしている。
耳穴を塞がないので負担が少なく、ながら聞きや通勤通学用のイヤホンとしては優秀。
耳穴を塞ぐカナル型イヤホンが苦手な人にはLinkBudsはオススメだ。