2019年10月に消費税が8%→10%になったことは記憶に新しい。
余計な支払いをしないためにも、大きな買い物は増税前に済ませてしまえ!と思って新車を買って早1年。
人生初めての新車を購入したものの、見切り発車で高額な買い物をしてしまった。
今となっては後の祭りで、これからの買い物はよく考えて計画しなければいけない、と自分を戒める経験になったんだ。
今回は、見切り発車で新車を購入して1年経った感想を記事にする。
大きな買い物こそ、出費を見つめ直せ
人間は不思議なもので、小さい出費に対しては「少しでも安くしてやろう!」と思う一方で、大きい出費に対しては「節約してやる!」という気を持ちにくい。
例えば、車やバイクに給油をする時に利用するガソリンスタンドの値段が1円2円上がった時に、「もっと早く給油しておけばよかった」と後悔はするのに、家や車などの高額商品を購入する時には1万円くらいの差があっても「まあいいか」と開き直ってしまう人が多い。恥ずかしながら、例にもれず私も後者。
大きい買い物をする時は、一度冷静になってその出費を見つめ直すことが大切だってことに気づいたんだ。
お金の1円の価値は変わらないので、買い物の金額に惑わされない精神力を身につけることが、立派な倹約家になり豊かな生活を送る近道のはず。
新車を買って1年経ったんだけど、実は後悔は大きい。かなしみ。
最初の1週間はウキウキ
人生初の新車の購入、筆者の人生史上一番大きな買い物で100万円以上の買い物をしたことなんて無かった。
これからのローン地獄に怯えながらもやっぱり新しい物を手に入れた喜びは大きい。
ピカピカの内装は見るたびに心が踊り、ワックスでコーティングしたボディを見るたびに口角が釣り上がるのが抑えられないほどに嬉しかった事は、購入したから1年経った今でも鮮明に思い出せる。
2週間目には慣れる
筆者は東北に住んでいるため、通勤、買い物などで車に乗らない日はない。むしろ「車には乗らない!」なんて東北に住みながら豪語できる人は、宮城県の仙台在住区の人位のものだろう。
東北地方民にとっては、車は生活に欠かせないもので、生活する上での生命線に他ならない。
毎日、車に乗っていると不思議なもので特別な気持ちがどんどん薄れていった。
最初の1週間はあんなにウキウキで車に乗り込み、運転を楽しんでいたのに、2週間目には新車に慣れてしまった。
あんなに嬉しかったのに…
あんなに嬉しかったのに…(復唱)
3週間目に車に興味がないことに気づく
新車を購入してからというもの、会社の同僚や上司から話してくる話題は「車関係の話」が増えた。
「あのメーカーの新車がでる」とか「あの車種がマイナーチェンジする」とか、それはもう車関係の話の多いこと多いこと。
そんな話をした始めの頃は、「みんな車のことをよく知ってるなー」と思っていただけだったんだけど、ある日ついに気づいてしまったんだ。
自分が車に全く興味がなかったことに。、そして、興味がないからこそ車の知識が全く無かった事に。
1ヶ月目で愛着が湧かないことに気づく
買う前にはあんなにも大事にしようと思っていたのに、1ヶ月も経つ頃には前の車同様にぞんざいな扱いをしていたんだ。
春には花粉で、雨上がりには水アカで、車が汚れていたんだけど結局は洗車もせずに汚い車のまま乗っていた。
買う前には、毎週休みには車を洗ってピカピカな状態を維持することを確信していたのは今となっては昔の話。
どうしてこんな事になってしまったんだ!?
どうしてこんな事になってしまったんだ!?(復唱)
1年経っても愛着は湧かない
1ヶ月目と1年後の気持ちは変わらなかった。
未だに愛着らしい感情が湧かないし、この1年で洗車をした回数は3回だけ。
気づいてしまったんだけど、筆者は車に興味がない。
人間は興味関心がないことに対して、愛着を持ちにくいってことに気づいた。
興味がないと愛着が湧かない
興味・関心がないことに対して、愛着を持てる人はいるだろうか?いやいない(反語)
例えば、縁もゆかりもない他人に愛着を持つ人はいないけど、自分の家族には愛着を持てるだろう。
家族が悲しんでいれば、喜んでいれば、その理由を聞くと思う。それこそが関心であって興味にほかならない。
興味が持てない対象に対して愛着を持て、という話自体が土台無理な話なんだ。
今回の車の購入で一番の敗因は、増税前という状況に焦ってしまい冷静に、新車が必要なのか否かを判断できなかったことだ。
買い物前に本当に必要かを確認するべき
増税前という限られた時間に焦るがあまり、必要性のない買い物をしてしまった。
冷静でない状態でカーディーラーからの「増税前に買ったほうがお得ですよ!」「今なら大幅に値引きしますよ!!」という甘言に釣られてしまい、即決で買ってしまった昔の自分を叱ってやりたい。
今考えると、大きい買い物なのだから一度冷静に考えて一晩寝てから決めてもよかったはずだ。
むしろあの時に購入するのだとすれば、中古車が正解だったと今は考える。
今考えれば、中古車でよかった
結論から言ってしまうと、別に新車を買う必要はなかったので中古車を買えばよかった、とちょっぴり後悔している。
筆者は車に対してこだわりがない。
車に求める要素は、
- 快適に移動ができること
- 荷物が積めること
この2つしか求めていないので、ぶっちゃけ屋根とタイヤが付いていれば何でもいい感もある。むしろそれしかない。
新車は値段が高い
当然なんだけど、新車の購入費用は高い。
軽自動車でも150万円を超える買い物になるため、サラリーマンの年収から考えると大きすぎる出費。
筆者が買った車は日産のX-TRAIL。
そう。あのゴーンの一件から株価大暴落のやっちゃえ日産の看板SUV車だ。
その新車価格は250万円を超えてしまうので、当然一括の支払いなんてできない。
つまりはローンを組んで購入してしまった。
ローンは車メーカーが用意した『鎖』
新車の購入は「残価型クレジット」で購入したんだけど、これこそが車メーカーが消費者を縛るための「鎖」に他ならない。
残価型クレジットは5年間で半分の金額を支払って、5年後に「残り半分の金額を元に新車に乗り換える」か「あと2年でローンを完済する」ことの2択を迫られる。
新車に乗り換えると再びローンを組まされる
残価型クレジットを使用して、5年後に新車に乗り換えると今まで乗っていた車はカーディラーが買い取ってくれる。
その買取価格を元に新車の購入費を安くする仕組みだが、結局またローンを組まなければいけない。
しかも、5年間の間に車に傷をつけてしまうと車の価値が下がるので、当然のように買取の値段は低くなる。
そのうえカーディーラーの買取価格は相場よりも低く設定されているので、思っているよりも安く新車を購入できない事が多いようだ。
残り2年でのローン完済は負担が大きい
ローンはなぜ組むのか?それは一括で購入できないので、毎月分割で支払うからだ。
しかし、毎月支払うにしても金額が大きいと生活に負担が大きい。
そこで毎月の支払金額を少なくできるのが残価型クレジットの強みなんだけど、ローンを完済しようとすると場合によっては負担、つまり出費が大きくなってしまう可能性があるんだ。
月々の支払金額を小さくしていると、5年後の残債は当然のように大きくなる。
大きな残債を6~7年目の2年間で払わなければいけないのだから、支払金額は大きくなるし、毎月の支払金額を最低金額に設定していると5年後には月々倍以上の金額を払うことになってしまう可能性すら出てくる。
完全にカーディーラーの仕組んだ罠にハマってしまったんだ。
ローンは怖い、買い物は計画的に
今回の新車購入で得た教訓は、「ローンは怖い。買い物は冷静に。」ということだ。
何も考えずに大きな買い物をすると、気づかぬ間に泥沼にハマってしまうということが分かった。
まだ車だったから良かったものの、これが家などの1000万円を超える買い物だったら目も当てられない。
出費としては大きな金額ではあるものの、いい勉強になったと思ってグッと堪える他ない。
大切なことは学習であって、同じ間違いを起こさなければ、それは大勝利と言える。
クドいようだけど勉強代だと思って堪える事とする。ぴえん。