何を隠そう俺は楽天ヘビーユーザー。
支払いはほぼ全てを楽天カードに紐づけているし、楽天モバイル・楽天ひかり等のサービスも契約しているから毎月ポイントがザックザク。
今回紹介する手順を真似することで、楽天のお得なサービスだけを活用しながらポイント還元率を最低でも7.0%にまで高めることが可能。
それと合わせて、お買い物マラソン中の0と5のつく日にまとめて買い物をすれば、ポイント還元率10~20%はだれでも達成できる。
今回は現代の錬金術とも言える、楽天経済圏の始め方を紹介する。
楽天経済圏のガイドライン
大まかな流れを下記する。
楽天経済圏への道
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楽天カードを発行する
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楽天銀行の口座開設をする
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楽天モバイルを契約する
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楽天証券の口座開設をする
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楽天サービスを利用する
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楽天市場で買い物をする
ステップ①の「楽天カードの発行」から、ステップ②の「楽天銀行の口座開設」は必須。
ステップ③④は必須ではないけど、使ったほうが間違いなく得をする。
ステップ⑤の「楽天サービスを利用」は、無理をして利用する必要はない。タイミングが合えば使う程度でOK。
ステップ①~⑤を経て、ステップ⑥の「楽天市場での買い物」のポイント還元率が爆上がりする。これが楽天経済圏。これが現代の錬金術よ。
楽天カードの発行申し込みをする
まずは、楽天カードの発行申し込みをする。
楽天カードには、大きく分けて以下の4種類のカードがある。
楽天カードの種類
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楽天ゴールドカード(年会費2,000円)
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楽天プレミアムカード(年会費11,000円)
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楽天カード+楽天銀行キャッシュカードの一体型カード(年会費無料)
ここで注意するべきポイントは「楽天カード+楽天銀行キャッシュカードの一体型カード(以下、楽天一体型カード)」は絶対に発行してはいけない。
楽天一体型カードは、国際ブランドを選べない。JCBのみ。さらにステータスカードが無いから、ゴールドカードやプレミアムカードにしたくなっても切り替えすることができない。こだわりはなくても、後々の考え方が変わる可能性を考慮すると、一体型カードを選ばないほうが無難。
手堅く永年無料の楽天カードを発行しておくことをオススメする。
楽天カードの特典を受け取る
楽天カードが届いたら、入会特典がもらえるから受け取ろう。特典は以下の2つ。
- 新規入会特典 2,000円
- カード利用特典 3,000円+α
新規入会特典
2,000円分の「楽天ポイント」がもらえる。
楽天カードを発行した人であれば全ての人が受け取れる特典で、付与されるポイントも、有効期限の短い期間限定ポイントじゃないのでありがたい。
楽天カードが届いたら、「楽天e-NAVI」にログインし、ポイント受け取りを申請すれば、数日後にポイントが付与される。
カード利用特典
基本は3,000円分のポイントだが、キャンペーンによってはプラスαされることがある。付与されるポイントは、有効期限1ヶ月の期間限定ポイントになるので注意。
受け取りには以下の2つの条件を満たす必要がある。ハードルは低いので余裕でクリアできる。
特典獲得の条件
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カード申し込み日の翌月末までに、楽天カードで1円以上の利用
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カードお申し込み日の翌々月25日までに、引き落とし口座の設定
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ポイントの振り込みは、カード初回利用と口座振替設定の両方が完了した月の翌月25日頃。
つまり、「1月1日にカードを申し込んだら、2月末までにカードを利用、3月末までに引き落とし口座を設定することが条件。もし、2月末までに両方の条件を達成していれば、ポイントの振り込みは、3月25日頃になる」ということだ。
カード利用特典については、条件さえ達成していれば、特に受け取りの申請などの手続きは必要ない。勝手にポイントが入ってくる。
固定費の支払い先を楽天カードに変更する
楽天カードが届いたら、クレジットカード払いできる固定費はすべて楽天カードで支払いをする。
クレジットカード引き落としにしておけば、毎月自動的に楽天ポイントが自動で貯まる永久機関が出来上がる。
ポイント還元率は1%だが、積み重なれば意外とまとまったポイントになる。塵積こそ正義。
クレカ払いできる固定費の例
- 家賃
- 電気代
- 水道代
- ガス代
- スマホ代 (※楽天モバイルにする)
- ネット回線代
- その他サブスク
楽天銀行の口座開設を申し込む
楽天銀行の開設をする。
楽天銀行は、楽天カードの引き落とし先にしたり、楽天証券と連動したりするので、楽天経済圏の中心と言っても過言ではない。
ネット銀行なので、オンライン上で簡単に送金できることや、他行へ振込手数料が無料、ATM手数料無料などの優遇もあり、使い勝手はかなりよい。
引き落とし口座の設定
楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行に設定する。これは必須なので口座を開設したらすぐに設定してほしい。
これにより、楽天市場でのポイント還元率が+1%になる。
楽天e-NAVIにログイン後、「お客様口座の照会・変更] から、引き落とし口座を設定して、開設した楽天銀行を選択する。
ハッピープログラムを設定する
ハッピープログラムとは、楽天銀行の他行振込手数料とATM手数料が優遇される制度。
無料で簡単に申し込みができるから必ず設定しておこう。
優遇の条件は下記の通り。
たとえば、預金残高50万円以上で、ATM手する手数料と他行振込手数料が月2回まで無料になる。
メガバンクは平日の日中以外は手数料がかかることが多い。だからメガバンクと比べても楽天銀行のほうが圧倒的にお得。
楽天モバイルにを申し込む
他社での家族割で契約している状態でなければ、楽天モバイルを契約するのがおすすめ。
楽天モバイルを使う強烈なメリットは3つ。
楽天モバイルのメリット
- 月額料金が安い
- データ使用量が無制限
- 海外ローミングに対応している
- 楽天期間限定ポイントで支払いができる
- 楽天市場でのポイント還元率が+4%
楽天エリア回線内であれば、月額3,278円で無制限でネットが使えるので、大容量で通信したい人にオススメ。
また、楽天経済圏で貯めた期間限定ポイントをスマホ代の支払いに充てられるから、ポイントを無駄なく合理的に使用できる。これが楽天経済圏の強さだ。
ただし、山間部での通信品質はうんこ。田舎に住んでいる人には、まだ楽天モバイルはオススメできない。
楽天モバイルの支払いを全額ポイント払いに設定する
申し込み時にも設定できるが、支払いは全額ポイント払いに設定しておいたほうがいい。
この設定によりスマホ料金が発生したときは、自動的に楽天ポイントから優先して支払われるようになる。
楽天経済圏のポイントの最も合理的な使い方の一つなので必ず設定しておいてほしい。
楽天証券の開設を申し込む
必須では無いが、楽天証券口座も解説しておいたほうが良い。
証券口座は現代における富の源泉であり、楽天証券は日本トップクラスの優良証券口座です。
楽天証券口座を開設するメリットはこちらの5つ。
楽天証券を開設するメリット
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開設・維持費などは完全に無料
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低コストで世界中のあらゆる金融商品を買える
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つみたてNISA、iDeCoの利用ができる
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楽天銀行と資金の移動がスムーズ
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楽天市場でのポイント還元率最大+1%
証券口座の開設と聞くと難しく感じるかもしれないけど、思っているよりも簡単だ。公式サイトの申し込み手順に沿っていればOK。
オンライン申し込みであれば、本人確認もオンライン上で完結するのでかなり楽。
郵送の場合、書類が届くを待って、必要事項の記載や本人確認書類のコピーを貼り、さらに返送する必要があるから超手間。
証券口座の開設には、マイナンバーカード (もしくは、通知カード) が必要なので、手元に準備しておいてほしい。
申し込みが完了したら、オンライン上の口座へのログイン情報が記載された書類が送られてくるから、その記載情報を入力してログインすれば完了。
楽天証券でマネーブリッジを申し込む
楽天証券のログイン情報が届いたら、マネーブリッジを設定する。
マネーブリッジとは、要するに、楽天銀行と楽天証券の連携だ。
具体的になにが起こるかというと、楽天証券で金融商品を買う時に楽天証券口座にお金がなくても、自動的に楽天銀行からお金を移動させてくれる。
逆に、楽天証券口座に現金が入っているときは、預金金利の高い(最大年利0.1%) 楽天銀行の口座に自動でお金を移してくれる。
連携には数日かかるので、口座開設してすぐにはマネーブリッジは使えない。
楽天ポイントコースを選択する
1ポイント以上を利用して月に3万円以上の投資信託を購入することで、楽天ポイント還元率+0.5%にアップする。
1ポイントで設定すればOK。
ポイントコース設定というのは、ポイントで投資信託を買うための事前設定。設定方法は下記。
手順
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楽天証券にログイン後、「マイメニュー」から「ポイント設定・SPU」を選択する。
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ポイントコース未設定の方は、設定できる画面が表示される。「楽天証券ポイントコース」ではなく、「楽天ポイントコース」を選択すること。
NISA口座の開設を申し込む
楽天経済圏にとっては必須ではないが、投資をするならNISA口座の開設は必須。
NISA口座の積立投資枠は、年120万円分の投資額を上限に利益が非課税になる神制度。
少子高齢者で増税が進む日本において、つみたてNISAは数少ない税優遇制度だから絶対に有効活用してほしい。
iDeCoは開設すると最低月5,000円の入金を設定しないといけないが、つみたてNISAにはそのような縛りは無い。しかもiDeCoは一度入金してしまうと60歳まで引き落とせない。そこまで生きているかも分からないので俺はiDeCoは申し込むのをやめた。
NISA講座をとりあえず開設だけして、なにもしないという選択も全然あり。
つみたてNISAを始めようとしたときにすぐに使えないのはストレスだから、とりあえず開設しておいたほうがいい。
手順
楽天証券にログイン後、「NISA・つみたてNISA」の「口座開設・区分変更」を選択する。こちらから申し込みができる。
オンライン上で申し込みが完了したら、書類が自宅に郵送されるので、必要事項を記載したら返送。
これで開設手続きの完了。
つみたてNISAは自動積立を設定しておいて、完全に放置するのがオススメ。
正しい商品を選び、下手に売買をしなければ、20年という長期においては、ほぼ間違いなく元本は増えているらしい。俺はとりあえず投資信託でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を自動積立で購入している。
つみたてNISAの自動積立を設定する
つみたてNISAは、自動積立を設定する。
天引き貯金の感覚で、自動的に貯金と税優遇を受けながら資産形成が可能。
さらに、楽天クレジットカード決済で購入することで、月5万円までを上限に100円につき0.5%のポイントが付与されるオマケつき。
たとえば、NISA口座の積立投資枠に毎月30,000円 を積み立てたら、毎月約150ポイント獲得できる。地味ではあるけど塵積を馬鹿にするものはいずれ泣く。
手順
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まずは、積立投資におけるポイント利用の設定する。楽天証券にログイン後、「楽天ポイントコース」の「投資信託、積立」を選択する。
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自動積立する投資信託を決定します。トップぺージの最上段の検索窓に、「投資信託:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を入力する。
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「つみたてNISAで積立注文」を選択。
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「楽天クレジットカード決済」を選択。
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積み立てタイミングは「毎月」、金額は「3万円以上」、分配金コースは「再投資型」を選択する。3万円以上にしないと、SPU+0.5%にならないので注意。
毎月の積立投資額は、自分の家計状況に合わせて設定してほしい。
楽天サービスを利用する
SPUの設定は、ステップ4までで完了。
ここまでで、ポイント還元率が常時7%を超えているはずだ。
ここまでのポイント還元率
- 基本ポイント還元:1%
- 楽天カード+2%
- 楽天カードと楽天銀行の連携:+0.5
- 楽天モバイルの契約:+4%
- 楽天証券のポイント積立投資(30,000円以上):0.5%
- 楽天証券の米国株式投資(30,000円以上):0.5%
ステップ⑤と⑥は、達成するためにかかる条件が高いからおまけ程度に考えておけばOK。
無理に利用する必要はなくて、あくまで利用する機会があるなら、月を固めて利用するとポイント還元率がUPしてお得。
利用しやすい楽天サービスは4つ。
その他の楽天サービス
楽天ブックス・楽天kobo
楽天ブックスは、「月1回1注文1,000円以上お買い物」で、ポイント還元率+0.5%。楽天koboは、「電子書籍を月1回1注文1,000円以上お買い物」で、ポイント還元率+0.5%。
本を買う機会があれば、楽天ブックスか楽天koboで購入すればポイント還元率がUPする。
後述するけど、楽天ブックス・楽天koboでの買い物も、楽天お買い物マラソンで1店舗としてカウントされるから買う時期さえミスらなければかなり合理的に買い物ができる。
楽天ビューティー
「クーポン割引後の税込金額で、月1回3,000円以上ご利用」で、ポイント還元率+0.5%になる。
利用する美容院が楽天ビューティーであるなら、利用した月に楽天市場でお買い物をすると合理的だ。
ただ、個人的な感想としては、楽天ビューティー登録店舗は値段が比較的高いから、ホットペッパーとかのほうがいいと場合が多い。まずは自分の通っているお店を検索してみてほしい。
楽天トラベル
「対象サービスを月1回5,000円以上で予約し、対象期間の利用」で、ポイント還元率+1%。
旅行や出張などがある月は、楽天トラベルを利用して、その月に楽天市場でお買い物すると合理的。
楽天トラベルはクーポンも多く、有料の旅行予約サイト。
年間ポイント獲得が多くなると、プラチナ・ダイヤモンド会員というランクになり、楽天トラベルで使える10%OFFクーポンがもらえたりするようになるので、これもかなりお得。
楽天ひかりを契約する
通信回線を楽天ひかりにすることで、ポイント還元率+2%になる。
楽天ひかりの月額料金は下記。
プラン名 | 月額料金 |
マンションプラン(集合住宅) | 3,800円(税込4,180円) |
ファミリープラン(戸建) | 4,800円(税込5,280円) |
光回線業者 | 月額料金(税込) |
楽天ひかり | 4,180円 |
ソフトバンク光 | 4,180円 |
auひかり | 4,180円 |
ドコモ光 | 4,400円 |
他社と比較しても若干安めに設定されている。
ただ、楽天モバイルとのシナジー効果が無いのが残念なポイントだ。
ソフトバンクユーザーなら「ソフトバンク光」、ドコモユーザーなら「ドコモ光」、auユーザーなら「auひかり」。他のキャリアはモバイル回線とネット回線の両方を契約していると割引がされるのに、楽天はそれがない。今後に期待。
楽天市場で買い物をする
楽天経済圏の要である楽天市場。
楽天市場をどれだけ有効活用できるかで、いままでポイント還元率を上げていった成果として、楽天ポイントをご褒美として獲得できる。
実際に楽天市場で買い物をするときの注意点は4つ。
楽天市場のポイント
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楽天お買い物マラソン開催中に買い物する
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マラソン中の0と5がつく日に買い物をする
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買い物をする日は、キャンペーンに片っ端からエントリーする
楽天お買い物マラソン開催中に買い物する
お買い物マラソンとは、月1~2回くらいの頻度で開催されるキャンペーン。
最大の特徴は、複数店舗で買い物をすればするほど、ポイント還元率が高くなること。
1店舗で1%、2店舗で2%、3店舗で3%と、最大10店舗で10%になる。
購入ショップ数(還元率) | 購入上限額(税込) |
2店舗(2%) | 770,000円 |
3店舗(3%) | 385,000円 |
4店舗(4%) | 256,666円 |
5店舗(5%) | 192,500円 |
6店舗(6%) | 154,000円 |
7店舗(7%) | 128,333円 |
8店舗(8%) | 110,000円 |
9店舗(9%) | 96,250円 |
10店舗(10%) | 85,555円 |
お買い物マラソンでは、楽天ブックスや楽天ふるさと納税なども1店舗としてカウントされるので、まとめ買いがおすすめ。
注意点としては、事前エントリーが必須だから必ずやっておくこと。
お買い物マラソン中の0か5が付く日に買い物をする
楽天市場では、「毎月0と5のつく日」は、ポイント還元率が+2%になる。
つまり、お買い物マラソン期間中の0と5のつく日に買い物するのが、最大効率ということだ。
たとえば、SPUで常時6.5%の状態で、お買い物マラソン10店舗を完走すると、ポイント還元率16.5%。さらに、5と0のつく日であれば、ポイント還元率は18.5%になるんだ。これはやばい。
例として、ふるさと納税なども含めて30,000円分買い物をしたとすると、5,550円はポイントバックされることになる。
楽天お買い物マラソン期間中の0と5がつく日は、毎月ほぼ必ず1~2日はあるので、買い物はその日まで待つようにしよう。
楽天お買い物マラソンと同様、事前エントリーが必須なので要注意。
買い物をする日は、片っ端からキャンペーンにエントリーする
楽天市場では、毎日なにかしらのキャンペーンが実施している。
正直、条件がどうとかは複雑すぎてよくわかりらないから、あまり神経質になる必要はない。
やるべきことは、ひとつだけ。
楽天お買い物マラソン中の0と5のつく日で買い物をすると決めた日は、買い物前に片っ端からキャンペーンにエントリーしておくこと。
キャンペーンは以下のエリアに表示されているので、片っ端からエントリーしていく。
自分でもよくわらかないうちに条件をクリアして、ポイントがもらえればいいや、くらいの気持ちでOK。
楽天経済圏は現代の錬金術
楽天経済圏でお得に暮らすために楽天カードを申し込んだあとにやることをすべて紹介してきた。
SPUの環境さえ一度整えてしまえば、楽天でポイントを稼ぐこと難しくない。
普通に楽天市場で必要なものを買うだけで、常時10~20%はポイントが還元されるようになる。
もらったポイントは楽天モバイルのスマホ代に充てたり、日用品やふるさと納税などの必要支出に充てたり、服や靴などの嗜好品を買ったりしてもいい。
楽天経済圏は節約との相性がかなりいいから、徐々にでも生活に取り入れていくことをオススメする。
いずれにしても、まずはクレジットカードである「楽天カード」の発行が第一歩。