CMや広告でさんざん取り上げられている「楽天モバイル」。
1年間使用料無料に釣られて、かくいう筆者も2020年4月に契約をした。
早いもので約半年が過ぎたので、東北地方民が楽天モバイルを契約した感想を記事にする。
楽天Unlimitedを契約するにはまだ早い
東北地方に住んでいる人に楽天モバイルをオススメできるか?と聞かれれば、答えは否だ。
楽天モバイルはオススメできない。
まだまだ第4のキャリアとしてのスタートを切ったばかりの楽天モバイルは使いづらいポイントが多い。
通話が不安定
電波基地局が少ないせいなのか、何なのかは不明だが電話の通信品質は悪い。
電話を掛けるとベルの音が鳴らないのは日常茶飯事。
通話中に突然切れてしまうことも少なくない。
「楽天Link」というアプリを使用すれば、電話代が無料になるのはありがたいけど、快適に電話ができなければ意味がない。
データ通信量は5GB/月まで
楽天モバイルの新プラン「楽天Unlimited」はデータ通信量無制限を売りにしているんだけど、それは楽天回線の範囲内のみのお話。
楽天回線外の通信は、au回線を借りてパートナー回線として5GB/月までが無料通信の範囲になる。
1ヶ月に5GBを超えてしまっても、電波制限がかかるのみで1Mbpsの通信速度で通信は可能。
しかし、通信速度は遅いのでできることは限られてくる。
1Mbpsでできること
1Mbpsは通信速度としては遅く、できるとは言えど読み込み速度の遅延は避けられない。
通信量が多くない下記の使い方であれば、1Mbpsでも十分に利用は可能。
1Mbpsで出来ること
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ブラウジング
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LINE
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SNSの閲覧(Twitter・Instagramなど)
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地図アプリ
-
You Tube視聴(低~中画質)
こうしてみると1Mbpsでも出来ることは十分に多い。スマホのヘビーユーザーでない限りは速度制限になっても十分に使用できる通信速度だ。
1Mbpsで難しいこと
上記で記載しなかった大容量のデータ通信が前提となるアプリゲームなどは1Mbpsの通信速度は起動すら難しい。
1Mbpsで難しいこと
- アプリゲーム
- 動画視聴(高画質)
- Amazonなどのショッピングサイト
- ダウンロード全般
- アップロード全般
ゲームを外でも長時間する人には、快適とは言えない環境だろう。
ショートメールは無料対象外
AmazonセキュリティやTwitterの認証コード、各種デバイスの2段階パスワードで必要となるショートメール(SNS)は無料データ通信の対象外。
筆者も実際に楽天モバイルを使用するまで知らなかった。盲点だよね。
ネット銀行の登録などで2段階パスワードは比較的多く使用することが多い。
毎月毎月100円位を払っていて、支払いが目立つ。
小さい出費だけど、無料だと思っていたから結構衝撃的だった。
キャリアのメールアドレスは使えない
乗り換えの手間の一つになっている人も多いと思うが、楽天Unlimitedにはキャリアメールアドレスが存在しない。
auの「~@ezweb.ne.jp」、Docomoの「~@docomo.ne.jp」、Softbankの「~@softbank.ne.jp」、各キャリアで設定されているアドレスが楽天Unlimitedでは使用できないし、楽天のキャリアメール自体が存在しないんだ。
フリーメールアドレスを使用すればいいので問題にはならないが、乗り換える人にとってはひと手間が必要。
今契約するべきはどんな人?
楽天モバイルはまだまだ開始したばかりのサービス。
東北に住んでいる筆者としては、まだまだ使いやすいサービスではない。
今すぐに契約したほうがいい人は下記。
日常でゲームをしないなど、日常のスマホの利用が少ない人ならば契約すればお得になるだろう。
地方民はまだ楽天モバイルの恩恵は受けられない
楽天回線のエリアは絶賛拡大中。
日々エリアは広くなっているんだけど、都心や主要都市部以外はまだまだ回線の範囲外だ。
自分が住んでいる地域が楽天回線エリアの範囲に入っているかは、楽天の公式ホームページから確認できる。
上記の画像の濃いピンクが楽天回線のエリア。
頻繁に更新されているので、定期的に確認をして、自分が住んでいる地区が楽天回線のエリア内かどうかを調査していただきたい。
住んでいる場所が楽天回線エリア内であれば、すぐに楽天モバイルを契約して1年間使用料無料という常軌を逸したサービスを享受していただきたい。
第4のキャリアはまだ始まったばかり
今まで私達が使用している携帯電話、スマートフォンのキャリアは3社のみだった。
「au」「Docomo」「Softbank」この3社のみが電波基地局を保有して、高額な電波通信料金を我々消費者に課していることは、知っている人も多いだろう。
しかし、2020年4月から楽天が「第4のキャリア」として本格的に指導した。日本各地に電波基地局を建て始めたんだ。
まだ1年も経っていない楽天モバイルの第4のキャリアとしてのスタート。
良否の判断をつけるにはまだ早すぎる。
楽天Unlimitedの1年後に期待
楽天モバイルは「楽天Unlimited」を発表して、1年間の使用料無料を掲げている。
これは「1年間で使える物にしてやるから、お前ら見ていろよ」という楽天モバイルの決意表明に他ならない。
まだ楽天の電波基地局が日本全国に整備されていないので、まだ楽天モバイルを契約するのは時期尚早。
現在、楽天回線の基地局が増えているので、自分が住んでいるエリアが楽天回線の範囲内に入ってから契約をするのが賢い使い方。
菅総理の政策で2021年は通信業界激動の予感
2020年9月から日本の総理大臣は安倍さんから菅義偉さんにバトンタッチした。
菅さんが真っ先に行った制作が「携帯料金の値下げ」だ。今までau・Docomo・Softbankが談合しているとしか思えない携帯料金プランを設定していたが、世界各国の中でも高い日本の通信料金の値下げを日本政府が各キャリアに要請している。
実際Docomoの「ahamo」やauの「Povo」が新しい料金プランを打ち出しているので、菅さんの政策は効果を発揮しているのだろう。
しかし、どのキャリアのプランも2,980円がベースに設定されているんだ。この2,980円はどこかで聞いた数字ではないだろうか?これはたぶん楽天Unlimitedの2,980円に対抗して設定された料金設定だと私は睨んでいる。
つまり楽天Unlimitedの登場は各キャリアに通信料金の新しい価格帯を作らせたという、消費者にとって固定費が安くなるありがたい結果をもたらしたんだ。
通信料金の優位性は楽天Unlimitedからは現時点では失われているけど、このまま楽天Unlimitedが衰退すれば再び各キャリアの談合のような料金プランを設定されかねない。
是非とも楽天には第4のキャリアとしてこれからも頑張ってほしい。今のところは私も楽天Unlimitedとの契約を継続するつもりだ。