壁掛けテレビの取り付けといえば「壁に穴をあける」「ねじを壁に打つ」「DIYで突っ張り柱に取り付ける」などをイメージする人が多いだろう。しかし、賃貸アパートで壁に穴をあけると退去時に原状回復の費用負担になるし、DIYで突っ張り柱を作るとなると利便性よりも面倒臭さが勝つ。
それに引き換え「壁美人」はホチキスの針で取り付けるから壁へのダメージを最小限に抑えることができる。
今回は壁美人を使って賃貸ワンルームに壁掛けテレビを導入したので紹介する。俺と同じく賃貸で壁掛けテレビを検討している人の参考になれば幸い。
部屋にものを増やしたくない
俺はミニマリストではないが、部屋の物は少ないほうが良いと考えている。
なぜなら部屋に物が多いとそれだけで生活のストレスが増えるからだ。「片づける」「掃除する」「動かす」など行動に関することだけでもこれだけある。他にも目に映るという意味で視界のノイズにもなりえる。
だから俺の部屋は目に見える物を減らすように心がけている。
ただでさえ1K7畳という激狭賃貸物件に住んでいるので限られてスペースを有効に活用する必要がある。
テレビの壁掛けならテレビ台がいらない
テレビを置くためにはテレビ台が必須。というのが一般的な思考のはず。
しかしこのテレビ台ことが諸悪の根源でとくに掃除をするにあたっては最悪の存在になる。
埃が積もる面積が増えるし、掃除もしにくくなる。1年後にはテレビ裏には地獄が広がっていることは間違いない。
俺の家では毎日ロボット掃除機が床を掃除してくれている。
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これからもロボット掃除機に活躍してもらうために床にものを置くことは避けたい。
答えは壁掛けテレビ
ロボット掃除機は自動で床を掃除してくれる。つまり床にものを置かないことが正解。むしろそれ以外は不正解ともいえる。
「テレビ 床に置かない」でネット検索をしたところ、すぐに「壁掛け」がヒットした。
しかし、壁掛けの方法は壁に穴を空けたり、ツーバイフォー材を使って簡易的な柱を作ったりと手間がかかる。しかも俺が住んでいるのは賃貸アパート。壁に穴なんて開けてしまうと退去の時に修繕費を請求されてしまう。
何とか賃貸で壁掛けテレビを実現したい。そんな時ホチキスの針だけでテレビを壁にかけることができる「壁美人」と出会ったんだ。
壁美人でテレビを壁掛けする
壁美人はホチキスで壁掛け金具を壁に固定して、そこにテレビを引っかけるという商品だ。
ホチキスの針で壁に取り付けるから壁の穴も小さくて原状回復が可能なのが壁美人の強みらしい。
どうやらホチキスの針で空けた穴は極小だから、修正液や歯磨き粉とかで簡単に隠せてしまうらしい。
実際に壁にホチキスの針を打ってみたら確かに穴が小さくて見えない。何とかすれば爪でも穴を防げそう。
最大25kgまでテレビの壁掛けが可能
壁美人はホチキスの針だけで壁に固定するのに最大25kgまでテレビを壁掛けすることが可能。
俺のテレビは50インチで約7kgだから全然問題はないけど、壁美人の公式説明では65インチのテレビまでは壁掛けが可能らしい。
壁美人のサイズはS・M・Lの3種類。大型テレビ用のLサイズはホチキス720発を壁に打ち込むことで25kgまで支えられる。ホチキスの針って凄い。
壁美人の取付方法
というわけで壁美人を賃貸アパートの壁に取り付けた。
壁美人を取り付けるのにかかった時間は約1時間30分かかった。とはいうもののAmazonプライムでゴールデンカムイを観ながら壁美人の取り付けをしていたので普通に作業を行えば1時間ほどで終わると思う。
取付・テレビの壁掛け作業は結構な重労働だ。男性なら一人でもできると思うけど、女性は二人で作業をしたほうがいい。
工程
- ブラケットをテレビ背面に取り付ける
- 壁にプレートをあてがって、ホチキスで留める
- ブラケットを壁側プレートに引っかけて固定する
- 下からボルト締めてしっかり固定する
作業のほとんどがホチキスを打つ作業
テレビにブラケットを取り付ける作業、テレビの壁掛け作業はほとんど時間がかからない。最も時間を要する作業がホチキスを打ち込みだった。
ただただ無心に壁にホチキスを720発を打ち込む作業。たまに針が刺さりきらずに打ち直しもあったのでたぶん800発くらいは打ったと思う。
部屋の壁にホチキスを打ち込み続ける作業は俺自身が結構苦痛だったんだけど、それ以上に苦痛を感じていたのは多分隣に住んでいる住人だ。
1時間以上のあいだバチン、バチンという音を聞き続けなければいけない。
俺は不要なトラブルを防ぐために一週間前に「〇〇日の××時から壁掛けテレビの取り付け作業をします」と手紙をポストに入れておいたのが功を奏したのか作業中も後も苦情はなかった。
壁美人を取り付ける際は隣人への配慮を忘れてはいけない。
ケーブル類は配線カバーで隠す
無事にテレビの壁掛けが完了した。
このままでも問題なく使用はできるけど、ぶら下がっているコードが気になるから配線カバーを使ってコード収納を壁に取り付けた。
壁美人のオプションパーツでコード収納が売っているんだけど、他社の配線カバーよりも価格が高い。
だから今回は壁にテープで貼り付ける配線カバーを使用した。
そのまま壁に貼り付けると壁紙が傷んでしまうかもしれないから壁にマスキングテープを張ってその上に配線カバーを貼り付ける。重力に負けてしまう気がするけど、一週間たっても落ちてこないから今のところは大丈夫そう。
録画用のHDDはマジックテープでテレビ裏に貼りつけた
壁掛けテレビにかかわるもの全てを浮かせなければ目的達成とは言えない。
そこで登場するのがマジックテープだ。両面テープで貼り付ければどこでもなんでも浮かせることができる。
外付けHDDもマジックテープを使えばテレビ裏に貼り付けて収納完了。マジックテープは簡易的なDIY材として超優秀。
スピーカー用の壁掛け棚もついでに設置した。Bluetoothスピーカーとリモコン置き場にしたけど、そのうちテレビ用のスピーカーを購入して取り付ける予定。
壁掛け棚は耐久性とデザインを重視して無印良品で購入した。俺の部屋はオールナット長のものが多いので色調も良い感じ。たぶん。
テレビの壁掛けで部屋の快適さがアップ
最終的な部屋のレイアウトはこんな感じ。
テレビ回りがすっきりして部屋全体がスタイリッシュになった気がする。
テレビが見やすい位置に配置されたことで、これからはYouTube、Amazonプライムなどの映像コンテンツの全てをパソコンではなくテレビで視聴する予定だ。
と、全て良い感じにまとまったけど何だかんだ言って壁美人の耐久力は未知数。いつかテレビが落ちてしまうんじゃないかと若干不安になっている。今年は年始から大きな自信もあったのでより不安が募るばかり。
俺のテレビは7kgしかないし、取り付けた壁美人は25kgまでは耐えられるので多分大丈夫だと信じている。もしも仕事から帰ってきてテレビが落ちていたら笑うしかない。